サントリー創業者 鳥井信治郎「やってみなはれ」の精神。

AKADAMA sweet wine poster

By KATAOKA, Toshiro (1882 – 1945) of Suntory (KITAHARA, Teruhisa’s collection)
[Public domain], via Wikimedia Commons

仁城さん

「なにも足さない。なにも引かない。」
そうか…サントリーのウイスキーのコピーだったのか…
勉強不足だな。恥ずかしいな。サントリー好きなのにな。

しかしすごくイイ言葉だな。
日本の企業のほとんどが広告代理店に丸投げして、
その代理店もまた下請けに丸投げ、その下請けもさらに丸投げ…
マージンを取ることばかり考えてる。

そんな業界からは決して生まれてくる事のない世界観だな。

ところで。サントリーって葡萄酒から始まっているんだよね。知ってた?
1899年(明治32年)当時は鳥井商店っていう名前で主にポルトガルのワインを
インポートして売ってたんだけど、当時の日本人の舌には今一つだったみたい。

で、甘味料を足したりして日本人好みのワイン(甘味果実酒)として
生まれ変わったのが、黄色地に赤い丸のラベルが印象的な「赤玉ポートワイン」。

日本の広告ポスター史を語る上で外せない
例の国内初!のヌードポスターは話題性抜群。
赤玉ポートワインは爆発的に売れに売れて莫大な利益を得たのね。
んで、次に何をしたのかっていうと日本初の国産ウィスキー作っちゃう。

樽の中で熟成させて、最低5年は待ったんじゃないかな。
何ができあがるのかもわからない盲目の中での長期に及ぶモノづくり。

売れるかどうかもわからない。
相当なリスクだよね。

でもそこは「やってみなはれの」精神なんだよね。

その後の話はこのエントリーで話きれないから、
また本読んでみてください。下にamazonリンク用意しました。

行政の人間が鳥井信治郎のようにやってみなはれの精神で
「ワイナリーやってみなはれ」って僕達に言ってくれたらいいのにな。
どう考えてもリスクを背負っているのは僕達なんだけどな。(笑)

鳥井氏の明治・大正・昭和の何も無い時代の「やってみなはれ」の時代を経て、
今はまさに「さよならの時代」に突入。
加算・乗算されて疑うことのなかったありとあらゆるモノ。
引いたり編集したりする必要があると思うのね。

「やってみなはれ」の精神にリスペクトしつつ、
現代風に解釈するとやっぱりそれは、『ポジティブにさよなら』。
「やめてみなはれ」の精神なんじゃないかなとボクは思ってる。

JAとのつきあい
やめてみなはれ。

ジベレリン処理
やめてみなはれ。

見て見ぬふりをするたくさんの一人称
やめてみなはれ。

仁城さんが言うように『やめてみはなれ』が僕達の原動力。
だから「やってみなはれ」なんだよね。

って、僕たちのワイナリーとサントリーを強引に結びつけてみました。(笑)

お葬式としてのワイン作り

山中史郎君

ありゃ?
「なにも足さない。なにも引かない。」って、サントリーのコピーだよね?(笑)

サントリーピュアモルトウィスキー山崎

でも、まあ、ウィスキーじゃないし、ワインの「ボトル」だから。
ジョークってことで。

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なにも足さない。なにも引かない。ワイン作りモノ作り。

仁城さん 今週アタマにMacのHDDが逝っちゃて。
復旧してようやく落ち着いての往復書簡。
毎回仁城さんの話は興味深いけど、
今回のエントリーはかなりイイなぁ。

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