ぶどう畑、というより茅場。ススキが低くて柔らかいうちに。
ススキとセイタカアワダチソウをターゲットに、適当に刈りました。所要時間2時間。
ぶどうの里 岡山県青野にワイナリーを作ります。
山中史郎くん
新植したぶどうたち、元気ですよ!
まずは、マスカット・ベーリーAの6本。
↑小さいけれど赤い芽がピコンと。
↑もう葉っぱが広がりそう。やはりこれも赤い。タグの針金がちょっとじゃましてますね。
↑同じ節から2つ。日当たりが良いからか、もう葉っぱのギザギザが見えます。
↑これも早いですね。
↑移植したベリーA。なんとか生きて芽を出しています。
↑もう一本の移植組。移植時に心配しましたが、残念ながらやはり枯れていたようです…。
次に甲州6本。
↑小さい芽が2つ並んでいます。ちょうど接ぎ木している部分です。台木のほうの品種の芽だったりして…。
↑だいぶ膨らんでいます。
↑これは上にちょっと大きくなったのと、下に小さいのもひとつ見えます。
↑これは3つの節すべてがそろって膨らんでます。
↑上の大きな芽にくっつくように小さなのがありますね。下の2つの節のも膨らむかも。
↑下向きに、もこっとなって一つ。
マスカット・ベーリーAのほうが気温に敏感なのかな。
それと、芽の色は、ぶどうの実と同じですね。まもなく緑になるでしょうけど。
あと、一緒に蒔いたライ麦です。
↑ライ麦もちゃんと発芽していました。というかもう立派に草です。奥にわさわさと伸びているのはカラスノエンドウ(ピーピー豆)です。マメ科の植物で、これはライ麦と合わせて良い緑肥になるようなので、残して来年もしっかり生やします。
以上、ぶどう畑から発芽速報でした!
仁城亮彦
山中史郎さま
井原市立図書館でぶどうの栽培に関する本を探しました。ぶどうの産地ということでさぞかしたくさんあるかと思ったけれど、意外と少ない。
草生栽培で生かすブドウの早仕立て新短梢栽培 (単行本) 小川 孝郎
とりあえず、↑これを借りて読んでみました。結論から言うと、これひとまず教科書にしていいんじゃないかと。教科書というか、たたき台というか。というわけで二冊買っちゃいましたので、今度そちらにもお届けします。
青野のベリーAはずーっと前から今まで「短梢栽培」という方法が一般的ですが、それをもっと栽培しやすくした方法として「新短梢栽培」というのが紹介されています。「バージョンアップ」なら既存のぶどう畑で簡単にいけるんじゃないかと思ったけけれど、ま、そんなに甘くないわけで。
ぶどうの手伝いをしてきた経験からするとなかなかいい栽培方法だなと感心しちゃいます。史郎にとってもなるほどって思うところ、「風景」のヒントになるかもしれない。
ただ、この本は10年ぐらい前に出版されていますが、青野のぶどう畑でこの方法に切り替えている畑は見かけたことがありません。本を持って八二五に行って考えてたら、青野で広く採用されない原因がいろいろわかってきました。
まずは、すでに成木になっているぶどうの木にこの方法を適用することはとても難しそう、というか、できないと思う。
それから、そもそもぶどう棚の間隔が220cmぐらい必要なように書いてあるけれど、実物を測ってみるとこのあたりは180cmぐらいが主流で、本の通りにするならば、ぶどう棚の大規模な改修工事が必要になる。あのコンクリートの斜めの棒を50cmぐらいずつ移動させなきゃならない!
ということは、新しい木に植え替えて一から育てるにしても、それが畑全体でなければ工事できないというわけ。
今は青野でも品種の切り替えってことで植え替えすることは頻繁にあるけれど、いっぺんにやっちゃうと収入が無くなっちゃうから、実際には何本かずつ徐々にやるのが普通。その結果青野中のぶどう畑はモザイク状にいろんな品種が植わっているらしい。普及センターの先生がおっしゃってました。
幸い八二五の畑は棚だけで木は植わってない。だからなんとか、大変な工事なしで「新短梢栽培」とやらができないかなと、今年に入ってあれこれ考えました。で、基本案はまとまりつつあります。細かいところはまた八二五の畑で相談しましょう。
そうそう、苗も買ったんです。これについてはまた今度。